北朝鮮の軍事戦略の主目標は、開戦から30日以内に朝鮮半島を北朝鮮の下で再統一することにある。２次目標は、北朝鮮の防衛である。これらの目標を達成するために、北朝鮮は、２つの戦線の戦争を構想している。通常戦力から成る第１戦線は、DMZに沿った防御部隊の突破、CFC防御部隊の撃破、及び全半島の迅速な進攻を任務とする。この作戦は、CFCの後方において強襲及び撹乱攻撃を実施する特殊作戦部隊から成る第２戦線の開設と密接に調整される。

　この２つの戦線の戦略を満たすための部隊発展において、北朝鮮の指導者は、合衆国又は米国に支援された韓国と技術的均衡を達成することが不可能であると認識した。その代わり、彼らは、良く訓練された特殊作戦部隊と組合わさった奇襲、衝撃、速度、及び圧倒的な量の兵員及び火力の使用を通して、全体的な戦闘優勢を獲得することに焦点を合わせている。

　朝鮮戦争中に荒廃した北朝鮮は又、強力な防御の維持を最重要視している。戦略防衛任務を達成するために、北朝鮮は、防御地帯を設定している。それらは、地上又は上陸部隊からのいかなる攻撃も撃退することを目的としている。主戦略地帯は、DMZから平壌までに及ぶ。この地帯は、北朝鮮の現役機動地上部隊の3分の2以上を含む。この地帯に沿った地上防御は、人民武力部及び軍団級部隊により実施される。2個軍級本部が、戦時作戦のために活動する。海岸防衛は、海軍により行われ、地上対着防衛は、地上軍により行われる。北朝鮮領空の防衛は、空軍及び地上軍の対空砲部隊により行われる。北朝鮮の地上攻撃の開始時、約500万人を数える北の予備戦力は、事前に設定された縦深の国家防衛網に配置される。

最終更新日：2003/05/21